右眼を失ったので 世界の半分は闇に染まりました
仕方なく 耳を澄ますこと
仕方なく 胸に手を当てること 覚えました
窓ガラスにひびが入るほど 叫んでみて
止め処なく 溢れる涙に
止め処なく 押し寄せる感情に 戸惑い
それは幸せな夢でした
僕の左眼は 空を映し
地球と月の相容れない距離を感じて
僕の右眼は 君を映し
体を重ねることで 辻褄を合わせて
時計の電池が切れたので 変えることにしました
物事の タイムリミットを
さりげなく ふと感じてしまいました
黒鍵の奏でる 不安定さに
君と言う名の白鍵を求めて
僕は短調で 君を唄い
愛の意味も問わず ただ連弾をする
幸せな夢を見たのです
僕の右眼は 空を望み
地球に恋し 月にその身を溶かして
僕の左眼は 明日を映す
まっすぐ歩けるよう 少し重力を傾けて
それは幸せな夢でした
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