about
topics
diary
game
poem
music
event
link
実験テーマ
家族計画 〜そしてまた家族計画を〜
実験日時
2004年12月 総プレイ時間は3時間程度(推定)
実験の目的
「家族計画のその後、そしてまた始まる新たな家族計画」について学ぶ
実験試料
メーカー
高屋敷開発
ジャンル
ADV
発売日
2004年7月30日
仕様等
CD-ROM1枚構成 
128ページA4サイズ ムック本(絆本)/家族計画しおりセット
家族計画特製下敷き/オリジナルM/Mカード(初回限定ネット接続版のみ)

実験概要


沢村司が再び他人と暮らすきっかけとなったのは、バイト中に拾った行き倒れの少女・春花だった。

言葉も通じない外国人の少女。

馴れ合いに抵抗を感じつつも、春花の世話をすることになる司。

一人で生きると決めていたのに……。

ところが、そんな妥協につけ込むようにして、司のもとに『家族から逸脱した者たち』が集まってくる。

本来の家族から追い出された元ビジネスマン。

優しかった過去を探す猛毒富豪令嬢。

守銭奴で便利屋で不器用な級友。

土壇場で瀬戸際で崖っぷちな家なき子。

依存したくてしょうがないお年頃の自殺志願者。

足並みが揃うはずもなく。

ぶつかったり、ののしりあったり、いじめたり、いじめられたり、転びまろびつ、

彼らがたどりついたのは一軒家。

古めかしいつくりのその家で、彼らは欲しかったものを手にいれる……機会を得た。


それから、ん年の歳月が流れる。

司のもとに一人の少女が転がり込んで来る。

再び、「家族計画」が動き出すのか?



(メーカーサイトより)

実験結果
攻略キャラ

沢村 あかり
本作で初登場。
のっぴきならない事情を抱えたまま、知人である司の家に転がり込んできた少女。
司に対して憎まれ口を叩くが、実は司のことがかなり好きだったりする。
好物の鶏肉は貪り食うぐらい大好き。

高屋敷 青葉
本名も同じく高屋敷青葉。
「高屋敷家」では長女役。
ストレートロングヘアの大和撫子風美女という外見とは異なり、性格は苛烈にして攻撃的。
いわゆる社長令嬢だが、前作では祖父に習ったという似顔絵描きで生計を立てていた。

高屋敷 準
本名は大河原準。「高屋敷家」では次女役。
人見知りが激しく、なかなか人にうち解けないタイプ。
かつて司の同級生。
前作では、街の便利屋さんを生業とする守銭奴だった。

高屋敷 春花
本名は王春花(ワン・チュンファ)。
「高屋敷家」では三女役。
母親を捜すために日本に来た情緒豊かなチャイナっ娘。
前作では、不法入国者のうえ、中国マフィアから逃亡中というかなり大変な境遇を背負っていた。

高屋敷 末莉
本名は沢村末莉。「高屋敷家」では四女役。
性格はすれたところがなく素直で、家族の絆に憧れていた。
前作では、ホームレス生活を余儀なくされていたが「家族計画」に参加したことで、欲しかった家族の絆を手に入れた。
本作では、一番大好きな人と一緒にあかりを見守る。

高屋敷 真純
本名は板倉真純。
「高屋敷家」では女性陣の中で最年長ということで家長夫人役。
気弱で主体性がないため前作では、結婚詐欺に遭い、川に身を投げようとした所を司に救われた。

高屋敷 寛
本名は広田寛。
「高屋敷家」では家長役。
唐突に司の目の前にあらわれ、奇特な言動と破天荒な行動力で「家族計画」を実行させた。
前作では、事業の失敗で多額の借金を抱え、武装逃亡中の身の上だった。

久美 景
準の双子の妹で、司の同窓生。
学生時代は暗い性格だったが、現在は逆転して誰にでも愛想が良くノーテンキ。
前作では、育った児童擁護施設「うぐいす学園」で職員として働きながら、行方をくらました姉を捜していた。
前作同様、本作でも司への想いは引きずったままなのだが、実は可愛い女の子も好きだったりする。

小夜
児童擁護施設「うぐいす学園」ですくすく育つ、景のお気に入りの女の子。
人見知りが激しくいつもおどおどしているが、景にだけはとてもなついている。
前作ではちょっと会っただけの司を気に入っていた。

劉家輝

司のアルバイト先、中華料理店「龍龍」の店長代理。
長髪の美形。
性格はかなり砕けていて、タチの悪い冗談が大好きだが、仕事の面はかなり厳しい。
前作では、裏の顔のほうでいろいろと画策していた。
本作でも司との友情は健在?

劉楓
劉家輝の実の妹。
テキパキとしており、兄の中華料理店「龍龍」でウェイトレスとして働いている。
前作では、兄の画策によって司の婚約者ということにされていたが、本人もまんざらでもなかった。
本作でもその想いは続いている模様。

由高 鳥子
本作で初登場。
満身創痍の状態で、司の家の前に倒れていた美しい容姿の子ども。
自分が変な名前であることの自覚あり。
年齢はあかりより少し下くらい。

(メーカーサイトより)

システム  (修正パッチあり)


可もなく不可もない、無難な作りと言ったところです。
私の環境ではたまにレスポンスが悪くなったりしましたが、恐らく問題はないでしょう。
メッセージスキップは既読判定あり。読み返し機能はホイール対応。セーブ数は10個。
セーブ数は一見少なめですが、シナリオの短さを考慮すれば無難な数ですかね。

ネット接続版の特典として、フルボイス化パッチをダウンロードして当てることができます。
パッチを当てた後ならボイスの音量、キャラ別にON/OFFも選択可能です。
ただネット接続版はプレイする度にインターネットでID認証を行う必要があるので、かなり面倒でした。

オマケはCG鑑賞・シーン鑑賞の2つ。ファンディスクなのに音楽鑑賞がないのはどうだろう…
BGM自体は前作と変わらないのですから、せめてサントラでも同梱すれば良かったと思うんですけど。
またゲームを起動する度にタイトルが出るのではなくてプロローグが始まってしまうのもマイナス。
何かしらの対処をしていただきたかったところです。

ゲームROM内のヘルプファイルの修正版が公開されていますので、必要な方はどうぞ。

 

CG  原画:福永ユミ

総数は合わせて17枚。背景はほぼ前作の使いまわしです。
私は福永氏の描く絵はサインを貰いに行ってしまうほど大好きでして、
ファンディスクでまた見られるという時点で諸手を上げて大喜びでした。
絆箱にて追加されたサブキャラCGも書き直されていましたしね。なんかサイズが若干怪しいですが。

今作では刃物のように尖った顎や、立ち絵と1枚絵のギャップもさほど見受けられませんでしたし、
個人的には満足であります。

 

サウンド  製作:I've Sound 中澤伴行、WATA 

これもまた前作の使いまわしです。
私は家族計画のBGMをあまり評価していなかったのですが、
改めて聞き直すと良い曲も結構ありますね。
「夏の情景」とかが流れると、前作の日常シーンが思い浮かんできて感慨に耽ってしまいました。

私は絆箱を未プレイ(追記:05/2/9現在プレイ中)ですので、
家族計画で声があるということ自体がとても新鮮に感じられました。
積んであるのを崩そうとしたら、既にフルボイス化パッチが出ていたので、
発売してから1ヶ月間待たされたユーザーさんの苦悩とはちょっと縁遠いかも(´ヮ`;)
発売と同時にフルボイス化させていないメーカーさんの策略はどうかと思いますけどね。

 

シナリオ  山田 一

まず、このゲームは「家族計画」のファンディスクとなっております。
前作をプレイしないと十分に本作を楽しむことは出来ません。

話は主人公である司が住む高屋敷家に、沢村あかりが来るところから始まります。
彼女がこの家に来るに到った事情は本編で語られるので省略しますが、
利害の一致などで、家という安息の地のために、
協定を結んで他人同士で家族を構成しようする…といった流れは大筋では前作と変わってはいません。

家族から繰り出される笑いもありますし、ラブでコメな時もあります。
ただ大きく違っている点は、家族計画の後日談であるということ。
その点を利用して張られている幾つかの重要な伏線がありまして、
話が進むにつれてトリックが判明した時に、あっと驚かされるはずです。

ライターである山田氏は相変わらず話の展開が巧みですね。
少なくとも私は劉さんがあの立ち絵で登場した時に、MMR状態になりました(なんだってー
ラストはサブタイトルの〜そしてまた家族計画を〜の言葉通り、
感動的な家族計画の再開で幕を閉じます。

 

Hシーン

家族計画〜絆箱〜を買ったにも関わらず未だにプレイしていないという体たらくで、
実はボイス付きの家族計画は今回が始めてです。(追記:05/2/9現在プレイ中)
話の構成上、抹莉のHシーンしかないわけですが、予想以上にテキストやボイスがえちくて驚きました。
抹莉スキーの大きなお兄ちゃんもある程度満足いく内容でしょう。

 


検討と考察
家族計画の後日談としては秀作。ファンディスクとしては佳作。
と言うのも、メインキャラが司、抹莉、あかりしかほとんど出ないんですよ。
"ファンディスク"と銘打つくらいでしたら、やはり家族全員が満遍なく出演して欲しかったです。
家族計画のファンディスクと言うよりは抹莉ファンディスクといった内容でしたし、
他にオマケ的な要素やお祭り的雰囲気はまったくと言っていいほどないですからね。
少なくとも青葉スキーで寛スキーな私にとっちゃ、この扱いはちょっと悲しかったですもん。

唯一そこを補っているのが同梱のムックである「絆本」でしょうか。
これは面白いですよ。何が面白いかって私の顔が写っているのが面白い。
実はオフ会である家族計画〜町内会〜のイベントに行ったもので…
だからこそ福永氏のサインとかも持ってたりするわけですが。
買った当時は気付かなくて、後で身内からそんな内容の電話が来た時は刻の涙を見たね。
は、恥ずかしい…「参加してくださった皆さん」の中に私の名前があるのが恥ずかしい…

え〜話を戻しまして、ストーリー自体はとても素晴らしい内容でした。
伝えたいメッセージ性も顕著で分かりやすく、その上での鮮やかな叙述トリックには好感が持てましたし。
前作で既に終わった物語をもう一度終わらせる困難さ、
その上で前作を超えるほどの素晴らしい真のエンディングを書き上げたライターさんに感服致します。

点数ですが、100点を付けるほど前作に傾倒していた私だからこそ、
物語の流れとは言え今回の各キャラの扱いが個人的に残念だったことと、
プレイして1〜2時間ほどで終わってしまうボリュームの少なさを考えると、
コストパフォーマンスも低いと言わざるを得ませんので、シビアに70点とします。
ストーリーの内容的には、もう20点くらい上乗せしても良いとは思っていますけどね。

結論
「家族計画のその後、そしてまた始まる新たな家族計画」について学んだ。
って言うかクリアーした。

評価 70点

参考文献
■高屋敷開発オフィシャルホームページ

■愚者の館さんより(攻略)