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実験テーマ
加奈 〜いもうと〜
実験日時
2002年10月 総プレイ時間は15時間程度(推定)
実験の目的
「苦難と葛藤の末に育まれる、兄と妹との禁断の恋」について学ぶ
実験試料
メーカー
D.O.
ジャンル
ADV
発売日
1999年6月25
仕様等
CD1枚構成

実験概要
自分には“加奈”という名前の、2つ年の離れた妹がいる――
加奈は病弱で、小さな頃から入院と退院を繰り返す毎日を送っていた。
両親はそういった妹にかかりっきりになることが多く、
幼かった自分にとって加奈は「自分から両親を奪う、憎むべき存在」でしかなかった。
しかしある日のこと――
 
家族で出かけたハイキングの最中に起こった事件がきっかけで、
加奈に対する感情は変化した。
「絶対に守ってあげなくちゃいけない、兄である自分が・・・」

以来、あなたは幼い頃に誓った心のままに、妹である加奈を守り、
そして彼女の幸せを祈っている。
かつてあれほど加奈を大事にしていた両親が「過保護すぎる」と心配するほどに、
大事に、大切に加奈を見守り続けている。  
そして加奈は、自分をずっと守ってきた兄の背中を見つめ続けてきた・・・。   

――痛いほど感じてください 誰かを大切に思うやさしさを――   

(メーカーサイトより)

実験結果
登場キャラ
藤堂 加奈  
隆道(主人公)の妹。素直で心優しい性格。
子供の頃から病弱で、入退院を繰り返し学校にも満足に通えない日々を送っている。
それでも励ましてくれる兄を慕い、頼っている。
読書が好きで、かなりの勉強家でもある。

鹿島 夕美
小学校から続く、主人公のクラスメイト。主人公の初恋の相手でもある。
しかし、ある事件をきっかけに主人公は彼女を憎むようになってしまう。
性格は直情径行型で、感情表現はストレート。天真爛漫で常に明るく振る舞う。

近藤 美樹   
加奈の入院先の病院に勤める看護婦。加奈の面倒をよく見ている。
時に落ち込む主人公や加奈を励ます、面倒見のいい性格。

伊藤 勇太
加奈のクラスメイトであり、好意を寄せている。
普段学校にあまり来ない彼女を心配し、何かとサポートをしている。
温厚で明るい性格だが、時折怖いくらいの頭の回転を見せる。

 

システム 

修正パッチがメーカーサイトから出ています。必ず当てましょう。
システム自体は安定しており使いやすかったです。まぁ極普通と言ったところでしょうか。

セーブは全部で30箇所。どの場面でもセーブ&ロードが可能です。
メッセージスキップは既読判定が付いているものの、若干遅い印象を受けました。
読み返し機能は、選択肢のある箇所まで使えます。
また、オートモードも付いているので、手放しでゲームが出来るのは嬉しい限り。

オマケはCG&音楽鑑賞の他に、ED鑑賞と各キャラのプロフィールまで見れます。
特にED鑑賞は嬉しかったですね。感動的なゲームだったので。

 

CG  

原画は米倉けんご氏。実はこの方、通称”ヨネケン”で通っている、その手の方には有名な漫画化さんだったりします。
私は昔からのファンだったので、特に思い入れがあったりして(ぉ

と言う訳で絵柄もマンガ風なんですが、それ以上に個性が光る絵なので確実に人を選ぶと思われます。
ダメな人はとことんダメな気が…

それと立ち絵とイベントCGのギャップが激しすぎますね。
小学生の加奈が、どう見ても高校生以上に見えたり…とか
かわいい立ち絵が、急にリアルなタッチになったり…とか

しかし、背景を含めCG自体は丁寧に作られていると思いました。
私はいいと思いますよ。

 

サウンド 

再生方式はCD-DAで、全16曲。OP、ED、挿入歌3曲にボーカルが入っています。

曲の雰囲気はシナリオに大体合っているのですが、レベル自体は普通だと思いました。
曲数自体もそんなにないので、ゲームを繰り返す内に飽きる感も否めないかと。
ただ、挿入歌の存在は大きい。
この曲が流れた時点で恐らく敗北(泣き)確定かと思われます(^^;
音声はありません。効果音は、時折場違いな音が鳴るときがあったような…

お気に入りは挿入歌の「Believe〜つぶらな瞳〜」と、EDテーマ「あなたへ」のオルゴールバージョン辺りかな。
でもこのボーカルの人、あんまり上手くな(以下削除

 

シナリオ  

悲しい話がダメな人は避けた方がいいかもしれません。
「妹萌え〜」とか言って何も考えずにこのゲームをプレイすると、痛い目を見ることになるかも(^^;
それぐらい非常に重たく、悲しいシナリオです。しかも考えさせられる内容です。

しかしこのシナリオが大変素晴らしい出来です。
妹との許されぬ恋、人の尊さと儚さ、大切な人を思う気持ちを、
加奈の小学生から高校生に到るまでの成長と共に、巧みに描写されています。

そしてその話を盛り上げるサブキャラがまたいい味を出しています。
加奈と主人公の心の成長に、どのキャラも一役買っているんですよね。
これらのサブキャラ無しでは、これほど良質なストーリーは作り得なかったことでしょう。

 

Hシーン

何気に内容は濃かったりします。重たいシナリオなんですけどね(^^;
まぁそれは問題ないです。エロければエロイほど世の男性は喜びますし(ぉ

しかしHシーンで流れる音楽はちょっと選曲ミスかな…と思います。
長い苦悩と葛藤の末、妹との禁断の行為に入る!って言う時に、なんだかシンセがたくさん入った派手目の曲が流れるんですよね。
もっと2人の緊迫感が伝わってくる、シリアスな曲が流れて欲しかったかな。

 


検討と考察
「泣きゲーの代表格」と謳われていたのは伊達ではない。
シナリオに入り込めば、十中八九泣いてしまうことでしょうね。

ただ納得行かないのはエンディングによってのキャラの扱い方でしょうか。
ご都合主義のベストエンディングは許せても、加奈以外のキャラを蔑しろに扱いすぎるエンディングが合ったのは個人的に残念。
余りにもそのキャラがかわいそうだと思ったんで(^^;

そこを除けば、私的には大満足の行く秀作。
悲しい話でも自分が保てる方、是非プレイしてください。
そして考えてください。誰かを大切に思うやさしさを――

結論
「苦難と葛藤の末に育まれる、兄と妹との禁断の恋」について学んだ。
って言うかクリアーした。

評価 80点

参考文献
■D.O.オフィシャルホームページ

■PEKO屋さんより(攻略)