良くも悪くも相変わらずのきのこ節。それに尽きます。
もうこの方の文章は誰にも真似できないものだと思います。
かなり独特、それでいて引き込まれる素晴らしいストーリー展開、
溢れんばかりのキャラの魅力性等々…。
月姫経験者なら、私の言いたいことは分かると思うんですけど(^^;
ストーリー背景から説明しますと、
Fateは聖杯戦争の顛末を見据えながら、
それに翻弄され数奇な運命を辿る参加者達の物語です。
聖杯戦争とは、願いが叶うと言われている杯を得らんとし、
マスターと称される魔術士達が、サーヴァントと呼ばれる英霊を召喚し、
互いが個々の目的のために残り一人になるまで戦うといった内容。
魔術士見習いである主人公、衛宮士郎が、
とある事件をきっかけに聖杯戦争に巻き込まれるところから物語は始まります。
まずこのゲームのシナリオで評価したい点が、キャラの目的が明確であること。
どのキャラも事情こそ様々ですが、「聖杯戦争に勝つ」と言う目的は同じ。
考察が必要な部分や、冗長で曖昧な表現も多用されてはいますが、
大本のストーリーの流れは一本道で非常に分かりやすいです。
しかし、そこが両刃の剣でもあったり。
一本道過ぎて選択肢を選んでもそのほとんどが、
プレイヤーの意を汲んだ展開にはなってはくれませんし、
分かりやすいとは言ってもさすがにこのテキスト量は多すぎるかと。
ゲーム序盤の伏線なんてほとんど覚えてられないと思います。
また、細かい設定を完全に把握しないと理解できない部分が多々あります。
普通の読解力を持っている方ならまず大丈夫だとは思いますが。
しかし、限られた日数の中で個々の目的を果たすために戦う。
その緊張感もさることながら、戦いに赴くまでのストーリー運びが巧み。
戦闘シーンの描写も迫力があり、プレイヤーに飽きを感じさせません。
本編は3章構成になっていて、それぞれヒロインが異なるのですが、
各章全て、話が進むにつれて物語の核が見えてきます。
特に、章が進むにつれて新たな事実を知ったり、
前章で理解していた内容が次章で完全に裏切られたり…
そういった形でプレイヤーを驚嘆させる手法は"上手い"の一言。
ただそのプレイヤーを裏切る手法に不満が残ります。
驚かされるのは良いのですが、
設定やルールを無視した強引過ぎる展開や、
感情を疎外してストーリーのためにあり得ない行動を取ったりするキャラ等、
興が削がれてウンザリすることもありましたね。
ちなみにオフィシャルでは、1章が表Fate、2章が裏Fate、
そして3章が本編とか言われているみたいです。
まぁそこはプレイヤー自身の判断に任されることだと思いますけど。
ストーリー・世界観が独特ですので、人を選ぶゲームだとは思います。
大変人気が出てるようですが、だからと言って万人に勧められるわけではないです。
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