about
topics
diary
game
poem
music
event
link
実験テーマ
Fate/stay night
実験日時
2004年4月 総プレイ時間は58時間程度
実験の目的
「正義の味方を目指し、自らの体躯を"剣"にする男の運命」について学ぶ
実験試料
メーカー
TYPE-MOON
ジャンル
伝奇活劇ADV
発売日
2004年1月30日
仕様等
CD3枚構成 初回特典:設定資料集「fate/side material」(B5変形/100P)

実験概要

舞台は海と山に囲まれた都市・冬木市。
何の変哲もないこの街に、少しずつ侵食する闇があった。

   
手にした者の願いを叶えるという聖杯。
その聖杯を実現させる為、一つの儀式が行われようとしていた。
聖杯に選ばれた七人の魔術師(マスター)に、
聖杯が選んだ七騎の使い魔(サーヴァント)を与える。

騎士 "セイバー"
槍兵 "ランサー"
弓兵 "アーチャー"
騎兵 "ライダー"
魔術師 "キャスター"
暗殺者 "アサシン"
狂戦士 "バーサーカー"

マスターはこの七つの役割(クラス)を被った使い魔一人と契約し、
自らが聖杯に相応しい事を証明しなければならない。
つまり。
マスターとなった者は他のマスターを消去して、
自身こそ最強だと示さなければならないのだ。
杯を求める行いは、その全てが“聖杯戦争”と呼ばれる。
この地に起きる儀式は、その名に恥じない“殺し合い”といえるだろう。
   

幼い頃火災によって両親を失い、
孤児になった主人公は魔術師を名乗る人物に引き取られる。
養父の反対をおしきって魔術を習う主人公だが、
まったく才能がなく何年とかけて身についた魔術は一つだけだった。
その養父も今は亡く、主人公は半人前の魔術師として成長する。
そうして現在。
ふとしたきっかけからマスター同士の戦いに巻き込まれた主人公は、
偶発的に七人のサーヴァントの一人、セイバーと契約する事になる。
望まぬままマスターの一人になった主人公は、
聖杯を巡る戦いに身を投じる事になるのだが────

(メーカーサイトより)


実験結果
攻略キャラ
マスター

衛宮 士郎
本作の主人公。今は亡き義父によって「魔術」を教わるが、
未だ半人前の域を出ない未熟な魔術師見習い。
偶然にも七騎のサーヴァントの一人であるセイバーと契約を行い、
否応なく「聖杯戦争」へと巻き込まれる事となる。

遠坂 凛
本作品のメインヒロイン。
魔術の名門、遠坂家の後継者。
学園内では非の打ち所のない優等生として男子生徒の人気も上々だが、
イジワル大好きないじめっこ、という小悪魔的な本性を持つ。
現代に生きる魔術師として聖杯戦争に参加。素人同然の主人公と衝突する。

イリヤ
本名、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。
サーヴァント・バーサーカーのマスターとして聖杯戦争に参加。
銀色の髪と赤い瞳をした謎の少女。
雪をイメージさせる容姿とは裏腹に、無邪気で人懐っこい性格をしている。
物語の導入において、何も知らない主人公に接触するが────


サーヴァント

セイバー
本作のメインヒロインで、七騎のサーヴァントの一人。
主人公と契約する。
身長150cm程と一見して小柄だが、
最も優れたサーヴァントと言われる「セイバー」の名にふさわしい能力を備えている。
中身の方も非常に融通のきかない性格の持ち主で、
主人公の性根を文字通り叩き直す毎日を送る事となる。

アーチャー
七騎のサーヴァントの一人。凛と契約する。
アーチャーの名が示す通り、弓を主装とするのだが───。
本人曰く、面白味のない人格。皮肉屋で現実主義者。
サーヴァントとしてマスターを勝たせる事を至上とする。
遊びのない性格故、ランサーとはそりが合わない。

バーサーカー
七騎のサーヴァントの一人。イリヤと契約する。
理性を奪われた代償として、全能力を倍化した狂戦士。
"壊す"事のみに特化したサーヴァントで、理性や人格は存在しない。
セイバーが最優のサーヴァントならば、バーサーカーは最強のサーヴァントである。


その他

間桐 桜
本作品のメインヒロイン。
過去のちょっとしたきっかけから、
主人公や藤村先生とは家族同然の付き合いを続けている一学年下の後輩。
やや引っ込み思案なおとなしい性格をしているが、
時折主人公に対して積極的になる一面も持ち合わせている。
穏やかな日常の象徴で、戦いに巻き込まれる事はないのだが……?

間桐 慎二
間桐桜の兄。主人公とは同級生で、数年前から親しくしていた友人でもある。
男友達は少ないが、女友達は多いという判りやすい遊び人。
主人公がかつて所属していた弓道部の副主将。

藤ねえ
藤村先生。主人公にとっては姉貴分とも言える人なので、藤ねえと呼ばれている。
こんなんでも学校の教師。
いつもほんわか&ヴァイオレンスな素行で主人公を引っ掻き回す困ったひと。

言峰 綺礼
魔術協会に所属しながら、聖杯戦争の監督役として冬木の街に派遣された神父。
神父らしからぬ威圧感を持ち、迷いを解く聖職者というよりは罪を暴く閻魔である。
マスターによって引き起こされる事件の隠蔽、
サーヴァントを失い無力化したマスターの保護等、戦いを潤滑に進める存在となる


(メーカーサイトより)
システム 

文句なしのシステム性。大変快適です。
修正パッチをまったく必要としていないあたり、
プログラマーさんの力量が見受けられますね。

メッセージスキップ・シーンスキップ・既読文章を素早く表示可能な他、
右クリックメニューを変更したり、オートモードも搭載しています。
メッセージログも見れるのですが、若干読める文章量が少ないです。
テキスト中心のゲームなんで、これは多い方に越したことはないと思うのですが…
また、テキストが画面全体に出てくる形式を取っているので、
せっかく後ろでちょこちょこ表情を変えているキャラがちゃんと見れないのが残念。

セーブ数は計300個。常時ロード可能。
サムネイル表示形式なので、何処でセーブしたのか確認が容易です。
オマケはプロローグ、オープニングムービーの閲覧の他、
定番の音楽鑑賞・CG鑑賞モード、エンディングリスト等の確認も出来ます。

また、バッドエンド・デッドエンドを見る度に、
ヒントコーナーであるタイガー道場を見ることが出来ます。
これは前作の月姫にあったシエル先生の授業にあたるものですね。
タイガー道場を見る度にスタンプを押してもらえるのですが、
それもエンディングリストにて確認することが出来ます。全部集めるとオマケが!?
余談ですが、このゲームは40回死ねます(笑)
スタンプは頑張って集めましょう(^^;

そして、このゲーム独特のシステムがステータス・武器閲覧。
ようするに、本編で登場する敵や味方のステータスや武器を確認できるわけですね。
本編を進めていくと、次第に見れる内容は多くなっていきます。
しかし、この細かい設定やステータスは…TRPGでも作る予定なんですかね?

 

CG  原画:武内崇

グラフィックのサイズが640×480ではなく800×600なので、
フルスクリーンにしてもほとんど粗が見受けられません。大変綺麗です。
ただ色の塗りが濃い目でベタってる感が否めません。
立ち絵はまだ良いのですが、イベントCGになると結構荒らが目立ちました。

OPはフルアニメーションで、画質も出来もなかなかのものでした。
2種類あるのですが、何故かこれだけサイズが600×480…おーい。

キャラ絵はとても表情豊かで、見てるだけで感情が伝わってきます。
また、ageのrUGPシステムに近いものが搭載されており、
画面上を自由にキャラが動き回ったり、部分アップ、各種エフェクト等々、
効果音の種類の多さも相乗して、プレイヤーに臨場感を与えてくれます。

例えば、キャラの俯く仕草を立ち絵を数枚使用して表現したり、
敵キャラから攻撃を受けた時、画面を揺らすことでその衝撃を感じさせたり、
死にかけると、画面が白みがかってホワイトノイズが聞こえたりもします。
特に戦闘シーンでのエフェクトは凄いので、必見の価値有りですね。

背景は大変綺麗なのですが、簡素に見られる場面も多々あったり。
これは…仕様ですかね?
戦闘シーンになるとどうしても使い回しのCGが出てくるので、仕方が無いのかも。

 

サウンド 制作:KATE & NUMBER201

曲数はボーカル入りのOP・EDテーマを含む全39曲。
月姫の頃と比べてその数3倍以上!TYPE-MOONも大きくなったなぁ(しみじみ

曲自体は日常をテーマにしたもの以外は、基本的に暗めの雰囲気。
リズムだけの曲等もあり、単品で聞くと余り見栄えしないものが多いですが、
ゲームのBGMとして聞いた時、確かにストーリーの盛り上げに一役買っています。
特に戦闘導入部等で流れる「激突する魂」等は、
BGMとしては素晴らしい出来だと私は思います。
でももう少し自己主張してもいいんじゃないかなぁ…

さらに私が評価したい部分として、効果音が挙げられます。
エフェクト音数はなんと全446個!製作者のこだわりが感じられますね。
この効果音をあらゆる場面で鳴らすことで、物語に臨場感を与えてくれています。
襖を開ける音、料理をする音、剣道の竹刀を打ち合う音等々…本当に細かい。
しかもその全ての音のクオリティーが高いので、非の打ち所がありません。

お気に入り曲は、「エミヤ」「茜色の街」「新たな夜明け」「THIS ILLUSION(piano ver.)」とか。
ちなみにフルボイスではありません。
このゲーム、ボイス入りだとプレイ時間が100時間は超えるのではなかろうか…

 

シナリオ 制作:奈須きのこ 
良くも悪くも相変わらずのきのこ節。それに尽きます。
もうこの方の文章は誰にも真似できないものだと思います。
かなり独特、それでいて引き込まれる素晴らしいストーリー展開、
溢れんばかりのキャラの魅力性等々…。
月姫経験者なら、私の言いたいことは分かると思うんですけど(^^;

ストーリー背景から説明しますと、
Fateは聖杯戦争の顛末を見据えながら、
それに翻弄され数奇な運命を辿る参加者達の物語です。
聖杯戦争とは、願いが叶うと言われている杯を得らんとし、
マスターと称される魔術士達が、サーヴァントと呼ばれる英霊を召喚し、
互いが個々の目的のために残り一人になるまで戦うといった内容。

魔術士見習いである主人公、衛宮士郎が、
とある事件をきっかけに聖杯戦争に巻き込まれるところから物語は始まります。

まずこのゲームのシナリオで評価したい点が、キャラの目的が明確であること。
どのキャラも事情こそ様々ですが、「聖杯戦争に勝つ」と言う目的は同じ。
考察が必要な部分や、冗長で曖昧な表現も多用されてはいますが、
大本のストーリーの流れは一本道で非常に分かりやすいです。

しかし、そこが両刃の剣でもあったり。
一本道過ぎて選択肢を選んでもそのほとんどが、
プレイヤーの意を汲んだ展開にはなってはくれませんし、
分かりやすいとは言ってもさすがにこのテキスト量は多すぎるかと。
ゲーム序盤の伏線なんてほとんど覚えてられないと思います。
また、細かい設定を完全に把握しないと理解できない部分が多々あります。
普通の読解力を持っている方ならまず大丈夫だとは思いますが。

しかし、限られた日数の中で個々の目的を果たすために戦う。
その緊張感もさることながら、戦いに赴くまでのストーリー運びが巧み。
戦闘シーンの描写も迫力があり、プレイヤーに飽きを感じさせません。

本編は3章構成になっていて、それぞれヒロインが異なるのですが、
各章全て、話が進むにつれて物語の核が見えてきます。
特に、章が進むにつれて新たな事実を知ったり、
前章で理解していた内容が次章で完全に裏切られたり…
そういった形でプレイヤーを驚嘆させる手法は"上手い"の一言。

ただそのプレイヤーを裏切る手法に不満が残ります。
驚かされるのは良いのですが、
設定やルールを無視した強引過ぎる展開や、
感情を疎外してストーリーのためにあり得ない行動を取ったりするキャラ等、
興が削がれてウンザリすることもありましたね。

ちなみにオフィシャルでは、1章が表Fate、2章が裏Fate、
そして3章が本編とか言われているみたいです。
まぁそこはプレイヤー自身の判断に任されることだと思いますけど。
ストーリー・世界観が独特ですので、人を選ぶゲームだとは思います。
大変人気が出てるようですが、だからと言って万人に勧められるわけではないです。

 

Hシーン

各章中盤から終盤にかけて1〜3回程度。
テキストが結構長めで、描写も雰囲気があります。

私が今回凄いと思ったのは、CGの肌の質感と構図でしょうか。
月姫の頃と比べるとその点が明らかに向上しているので、
かなりドキッとさせられました(/ω\) キャー

しかし画面効果を多用しすぎかも。
緊迫したHシーンなのにキャラが画面上でどんどん動くので、
逆に気がそがれてしまいました。
と言うかむしろ笑ってしまった。やり過ぎだろ!って(笑)

それにしても、なんと言うかきのこ氏の作品は、
Hシーンをストーリー上で必要不可欠なものにしている点が面白いです。
「Hしないと死ぬ」って言う状況を作れるのがもの凄いですね(^^;
なんだか多少強引な気もしましたが、
意味の分からないままそのシーンに入るよりは全然良いと思います。

 


検討と考察

ファンタジー・戦闘もの、凝った設定の伝奇ものが好きなら間違いなくお勧め。
神話が好きだとより一層この作品を楽しめるかと。
他にも月姫経験者なら、まず買って損はないと思います。
ただ条件として、ゆっくり長期間プレイ出来る覚悟があればの話。

TYPE-MOON商業デビューは、結果論ですがほぼ大成功と言えるでしょう。
月姫→Fateと言うクオリティーを保ち続けるのは容易ではないとは思いますが、
この勢いを失わず、そのまま突っ走っていって欲しいものです。

お気に入りのキャラですが、
ちょっと章毎に印象が変わるキャラが多いので、別々に書くと、

1章 1:セイバー 2:凛      3:士郎 
2章 1:ランサー 2:アーチャー 3:士郎
3章 1:士郎    2:ライダー   3:言峰・イリヤ

こんな感じ。言峰株は3章で大分上がりました。
奴はカコイイです。オレ外道マーボー今後トモヨロシク(笑)
ちなみに作品全体では、私は2章が一番好きです。

でも個人的には月姫の方が好きだったり。
荒削りながらも、その純粋なストーリー性と、
ヒロインと惹かれあう描写がFateよりも良いと私は思います。
それと主人公も志貴君の方が好きなので( -∀-)ノ
どうも士郎はあまり好きになれない。確かにかっこいいんですけど。
2章と3章の挙止動作の違いっぷりが少し気に障るんですよね。

しかし、システム・CG・音楽・エンターテイメント性等々…
全ての要素を踏まえると、Fateの方が素晴らしいクオリティーなので、
点数は、月姫+5点と言うことで、85点とします。


結論
「正義の味方を目指し、自らの体躯を"剣"にする男の運命」について学んだ。
って言うかクリアーした。

評価 85点

参考文献
■TYPE-MOONオフィシャルホームページ

■Piece Of Key Heartさんより(攻略)